ひほうをよこせ!おれはかみになるんだ!

リビングで物音を感じた私は不審者がいると確信して寝室を出たがエアコンのメンテナンスモードだった。意を決してブログを開設することにする。

 

思えばブログの続かぬ人生であった。ブログの続かなさに関しては東洋太平洋チャンピオンである。これだけ続かぬので肩肘張らぬ意味合いを込めてMedium等でなくて読者として愛するはてなブログを選んだ。

 

ブログを書くと決めた私は我が家の論理冷蔵庫であるところのセブンイレブンまで歩きサッポロ黒ラベルベビースターラーメンいきなりステーキ味を買ったのである。ベビースターラーメンいきなりステーキ味は、あのいきなりステーキを出たあと髪の毛にまで染み込んだいきなりソースの香りがして大変良い。

 

セブンイレブンといえばこの程セブンプレミアムワッフルコーンチョコミントをリニューアルしたが、妻がわざわざTwitterで「チョコミント売ってねえ」と2回つぶやくほど気にしていたので午前4時にビールを買いに行く後ろめたさを感じていた私がこのアイスを供物として求めたのは自然な流れと言えるが果たして売っておらない。

 

未練がましくアイス売り場を徘徊していると、ふと雪見だいふくの下からあのチョコミントを示す警戒色であるところの青緑色が目に飛び込んでくるではないか。なんとセブンプレミアムワッフルコーンチョコミントはアイス売り場上段からは物理的に届かない下段に隠されていたのである。元コンビニ店員の私としては、これは発注担当がどうしてもバイト上がりに品薄が予想されるセブンプレミアムワッフルコーンチョコミントを買い占めてメルカリで転売したいがさりとて客に買われたくはない、かと言って発注したアリバイは本部に残したいという苦肉の策だと察するに余りある。

 

勝利を確信した私はセブンプレミアムワッフルコーンチョコミントを4つ放り込み、カゴに入れたワンカップ大関を上撰にアップグレードしてから帰路についた。そしてこのブログを書いているのである。

 

ブログのタイトル「怠惰を求めて勤勉に行き着く」というのは昔ジャンプで連載していた坊や哲という麻雀漫画に出てくる房州さんという博打打ちがバーのママに「あんたら博打打ちは楽して儲けようっていう連中だろ。サイコロ振りの練習なんて妙に勉強熱心じゃないか」と指摘されて「『怠惰を求めて勤勉に行き着く』か、こりゃ一本取られた」みたいな感じで発する台詞である。20年ぐらい読んでないうろ覚えなので細部はだいぶ間違っているかも知れないが許して欲しい。とにかく流れ流れてプログラマになった私はこの台詞を生涯の目標にしようと決めたのだ。プログラマは楽をするためならどんな苦労も厭わない存在でなくてはならない。

 

丁度酒がなくなったのでここで筆を置くことにする。

リビングに置いてあるドジョウの水槽にいるタニシがお腹を空かせているのではないかと心配した私はインターネットの叡智を信じ乾燥昆布を投入したが、一晩経って水槽には茶色く出汁がでてタニシは壁面からこぼれ落ちていた。これからその水換えをせねばならない。それではまたいつの日か。