35歳

ついに35歳になってしまいました。

35歳というともう少しちゃんとした大人を想像していたけど、結局のところ人間というのは突如成熟したりなどせず、過去の自分の積み重ねの写像でしかないのであります。

この2年ぐらいは自分の貯め込んだ知識をすべて会社のプロダクトと若手の成長のために注ぎ込んで参りました。ただもうちょっと僕自身も成長できるのではないかと考え、色々画策した結果幸運にも恵まれ、今こうしてアメリカ合衆国の大地を踏みしめております。

 

率直に言って老いは悲しいです。僕自身は正直500歳ぐらいまで生きたいです。たかだか80年というのは、僕がやりたいことを全て叶えるにはあまりにも短い。自分の人生が巡回セールスマン問題というのは中々皮肉なものです。しかしまあ、時というのは誰にも平等でありますから、定められた枠の間でベストを尽くすしかありません。

 

そういった中で、子供の存在というのはやはりかけがえのないものだなぁと感じます。僕が35になるのは悲しいですが、子供がその分ちゃんと5歳になるのだからまあ良かろうと思えるのであります。

子供とつなぐその手のひらが、小川をとびこえるその足が、パパにしがみつくその腕が毎日少しずつ少しずつ大きくなるたび、君の存在はこの世界の中にたしかに広がってゆき、僕はその分少しずつ小さくなりながらやがて大地に還って、そのまま風となって流れてゆくのだろう。千の風n…おっとJASRACがくる。

 

子供たちに会えてよかった。そして妻に会えてよかった。少し前は高校生ぐらいに戻って勉強をやり直したいと思っていたけど、妻と会ってやがて子供たちと出会うという、この書き換え不可能なコミットを見てしまった以上、そこに至らない歴史になんの興味もない。

 

35歳というかこれから2年ぐらいの抱負はやはり米国に来なければなし得なかった達成を遂げることです。この国と向き合い、この国の人々と向き合い、この国の問題に向き合って情報科学の力でこの世を少しでも良くしたい。我々プログラマはその力を持ってこの世に降り立った。幸運なことです。頑張ろう。

 

最後に、誕生日プレゼントはカリフォルニア州の免許が欲しいです…

というのは冗談で、本を書きます。Androidのテストの本です。とても良い本になる確信があるので是非買って下さい!ほいじゃあの!

 

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