妻子と合流した

米支社赴任にあたって離れ離れになっていた妻子と合流した。

とにかく楽しみなのと無事に着くか不安で、前夜は1時間毎に起きてはFlight Statusを確認してしまった。妻はSIMも持ってないのでとりあえず集合時間に到着ゲートに向かって人混みの中を不安な気持ちを堪えながら凝視して待った。

長女が僕を見つけた時、柔らかく微笑んでこっちに歩いてきた。僕は、ひと一倍甘えん坊さんの長女が長旅でもう歩けない姿だとか、パパを見つけて走ってきてそのまま抱きついて離れない姿だとかを想像していたが、実際の長女は自分でスーツケースをひとつ持ってお母さんと次女を助けながら、もう小学生のお姉さんのように落ち着いて過ごしていた。その姿が却って胸を打った。

ただお父さんがいると自分は歩かなくても抱っこしてもらえるんだと15分かけて思い出し、そのまま僕の首にしがみついて離れなくなってウトウトし始めたときに、改めて涙がこぼれそうになった。このふた月本当によく頑張った。

妻にも苦労をかけた。夫婦でよく話し合ったこととはいえ、いきなり決まった米国赴任で家族全員が右も左も分からない状態で同時に行くか、それともパパが先に行って生活の地盤をすべて立ち上げてから合流するかで、我が家は後者を選んだ。長女が生まれ、次女が出来て以来ずっと苦楽をともにしてきた生活を一時的にでもひとりで受け持つことは並大抵のことではなかったろう。ありがとう。

 

自分で米国に来たかった父とは違い、自分の意思とは裏腹に異国の地にくることを余儀なくされた妻子はやはり、新しい暮らしに不安とフラストレーションを早くも募らせている。娘は毎夜「アメリカあんまり楽しくない…」「早く(日本の)お家に帰りたい…」とシクシク泣いている。長女は2歳のころ入院して、しかも折悪しく個室がいっぱいで一般病棟に夜間置いて帰られた*1のがあまりのトラウマになってしまい、いまも夜暗いところで不安になると色んなことを思い出してさめざめと泣く。自分の意志に反し、言葉も通じぬ異国の地に連れてこられる不安はいかばかりだろうか。面目ないとしか言いようがない…

8月末からはTKで小学校にいくのだが、その前に3ヶ月だけでもバイリンガルのPre Schoolに入れてあげたほうが意思疎通のできる同年代のこどもたちと触れ合えて良いかも知れない。この辺りは経験者のご意見をあおぎたい。

とにかく、父親としては色んな所に連れて行ってやる、美味しいものを食べさせるぐらいしかやらせてあげられることがないが、この2ヶ月分いっぱい抱っこしてあげて少しでも不安を取り除いてあげたい。

 

employment.en-japan.com

 

そういえば子育てつながりで、こんな記事をかいた。もう2ヶ月も前に書いたのだが色々大人の事情があって公開が遅れたようで、写真にある梅の季節からこいのぼりの季節になってしまった😅

記事には色々知ったふうなことを書いてあるが、僕も所詮n=2のサンプル数しか知らないわけで、結局のところ育てやすい子供にあたった生存者バイアスであるのは間違いない。しかしまあ、加齢と向き合うお父さんプログラマの生き方と思って夜間授乳中の暇つぶしに読んでいただければ幸いである。

 

そういえば10ヶ月の次女は、このふた月弱会わなかっただけで、お父さんの顔を完璧に、非常に、絶対的に忘れてしまっていた。誕生以来、晴れの日も風の日も毎日一緒にお風呂に入り、夜間断乳のためにママのパイパイが恋しくないようにパパとふたりだけで寝た日もずっと一緒に過ごしてきたのでさすがにショックだったが、よく考えたら2/10ヶ月は35歳の7年間に相当するので、そら忘れてもしゃーないわという感じである…

 

いずれにしてもこれからがまたお父さんとしての名誉挽回の数年間になると思うし、頑張っていきたいと思う。差し当たっては諸先輩方はサンフランシスコ・ベイエリア周辺で4〜5歳が楽しめる施設をたくさん教えてください!これからも宜しくお願い致します。じゃあの。

*1:一般病棟では夜間の付き添いが許可されなかった。翌日から個室に移動したが本人にはいまもトラウマになっている。